浅草 酉の市

ご開帳(市の開始)とご閉帳(市の終了)

酉の市の始まりは、鷲妙見大菩薩(鷲大明神・おとりさま)を安置する厨子のとびらを開く、ご開帳の法要で始まります。本堂前に多くの参詣者を集めて開運招福を祈る大祈祷の後、熊手商の音頭で参詣者全員が威勢のよい開運手締めを打ちます。まさにこれから始まる酉の市のエキサイティングな盛り上がりの瞬間です。

ご開帳(市の開始)

酉の市の時の本堂内陣
おとりさまに直接繋がる五色の紐が見えます。

[開運招福の守り本尊]
鎌倉時代の文永2年(1265年)、法華宗宗祖、日蓮大聖人が上総国鷲巣(現千葉県茂原市)の小早川家(現在の大本山鷲山寺)に滞在の折、国家平穏を願って祈ったところ、にわかに明星(金星)が動き出し不思議な力をもってして現れ出でたと伝わるのが鷲妙見大菩薩といわれます。それは11月酉の日のことでした。

鷲妙見大菩薩の出現が11月酉の日であったことから、その日をご開帳日と定め、以来、開運招福の守り本尊として広く尊崇されています。鷲妙見大菩薩は、七曜(しちよう)の冠を戴き宝剣をかざして鷲の背に立っており、その姿から「鷲大明神」や「おとりさま」と呼ばれてきました。

約23:55

鐘を打つ僧侶

僧侶を促す半鐘がゆっくり打ちならされると、本堂への入堂が始まります。この頃には本堂前は参詣者でいっぱいになります。

00:00

本堂前での大祈祷

酉の日 00:00 ご開帳

午前零時にカンカンと半鐘が鳴り、ドドーンと響く一番太鼓を合図にして、ご開帳の読経が厳粛に始まります。鷲妙見大菩薩を安置するお厨子を切り火で浄めた後、いよいよ扉が開かれ「鷲妙見大菩薩(鷲大明神・おとりさま)のご開帳」です。

宝剣を持つ住職

住職は宝剣を振り本堂内を浄めます。そして本堂前に出て、集まった参詣者に向かって宝剣を振りかざし、祭りにかかわる全ての事物の難を祓って安全を祈念します。

白装束の僧侶たちの迫力ある祈祷

白装束の僧侶たち(祈祷師)が、参詣者全員の開運招福と無病息災を祈祷します。

約00:12

開運手締め

イョ!お手を拝借

ご祈祷が終わると熊手商の音頭で、参詣者全員で開運手締めにうつります。多いときには千人を越す人々が打つ三本締めは壮快です。

約00:15

十番札授与

10本限定の十番札

札場が開かれると「十番札」と呼ばれる10本限定の「かっこめ熊手守り」を授与します。これで、いよいよ市の始まりです。

終日

酉の市特別祈祷

酉の寺・長國寺では、鷲妙見大菩薩(鷲大明神・おとりさま)が開帳している間、特別なご加護をいただくご祈願のご祈祷を終日行っております。とくに酉の市が始まる深夜午前零時の、ご開帳法要直後の一番祈祷には多くの皆様が集まります。ご祈祷のあと参詣者は開運のお札を受け、客殿で赤飯と煮しめの軽い「おとき」をめし上がります。

申し込み:酉の市当日の本堂入口受付にて
冥加料:¥5000~
問い合わせ:TEL【03-3872-1667】酉の寺長國寺

特別祈祷の風景
特別祈祷の案内入り口
開運の樽酒

24:00

ご閉帳(市の終了)

ご閉帳の法要
市の行事を滞りなく終えて扉を下ろした札場

ご閉帳の法要を静粛に執り行い、終日多くの参詣者とご縁を結んだ鷲妙見大菩薩(鷲大明神・おとりさま)が安置される厨子のとびらを静かに閉じて、おとりさまのご縁日である「酉の市」を終えます。

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